令和3年度(第75回)赤い羽根共同募金運動が10月1日(金)からスタートしました。
ポスターは、全国各地の公共施設などに掲示されています。
赤い羽根共同募金は、第二次世界大戦後の昭和22年(1947年)に、市民主体の民間運動「国民たすけあい運動」として始まりました。
第1回目の共同募金で集まった寄付金はおよそ6億円(現在の価値にして1,200億円)もの金額でした。日本中の人々が食糧難や住む場所に苦しんでした時期に、これだけの寄付が集まったのはすごいと思います。
集められた寄付金は、戦後復興の一つとして、被災した福祉施設を中心に支援が行われ、その後は社会福祉法に基づき、地域福祉推進のために活用されました。
なぜ「赤い羽根」なのか?
赤い羽根は欧米で「勇気」「良い行い」という意味を持ちます。
アメリカの原住民は、頭にいろいろな色の羽根飾りをつけており、色によって意味がありました。
その中で赤い羽根は勇気のある行いや良い行いをした人がつけていたものと言われています。
日本で赤い羽根共同募金が始まった当時、アメリカでは良い行いである共同募金の象徴として使わており、そこから日本でも募金への象徴として採用されました。
共同募金自体は世界の40余りの国において行われていますが、シンボルとして赤い羽根を今でも採用しているのは日本だけのようです。
赤い羽根を始めとして、今ではさまざまな色の羽根をシンボルとした募金があります。
「緑の羽根」
「黄色の羽根」
「青い羽根」
「水色の羽根」
現在、日本では5種類があり、どの羽根も目的と意味を持っていて、募金活動等のシンボルとなっています。